暮らしっ苦ブログ

僕の暮らしは苦しいけど、今日も生きている。そんな僕の生存策と記録。

お金をかけずに災害に備える方法を考えた「水」編

ここ数年災害のニュースが多い。

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2016年の熊本地震や今年2018年の北海道地震をはじめとして、台風や土砂災害など、気候変動に起因すると思われる天災はもはや他人事ではない。


僕は大して給料の良い仕事をしているわけではないが、家族と自分の身を守るため、災害に対する備えをする必要がある。


そこで、あまりお金をかけなくてもできる災害への備え方を考え、実行に移した。


僕は妻と子(4歳児)との三人で賃貸マンションに暮らしているのだが、同じような状況で、できるだけ無駄なお金をかけずに災害に備えたい人の役に立つ情報になれば幸いだ。

まず必要な備えとして真っ先に思いついたのは、である。

 

目次

 

災害に備える水とは何か


災害に備える水とは、ずばり飲料水である。

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通常の生活では大量の水を使用するが、非常時の備えとして常時その分の備蓄をすることは不可能である。


洗濯や入浴に使用する水を備えようという人はさすがにいないだろうが、それ以外の生活に使う水だってかなりの量になる。
例えば手や顔を洗ったり、歯磨きをするのに使う水であっても、被災して断水し、復旧の見込みがない状況であれば飲料水としての確保を優先せねばならない。


被災した状況下においては、基本的に水の利用法は飲料水(調理用含む)に限定され、止むを得ない場合以外はそのために使用すべきものである。


つまり、災害に備えて水を確保することを考える場合は、シンプルに飲料水を備えるということを考えればいい。
僕たちのような賃貸に暮らす者は、備蓄品を置くスペースも予算も限られている。
その点からも、備えは必要最低限でなければならない。

なお、災害時には手洗いや歯ブラシをするなと言っているのではない。
衛生管理は非常に重要であり、その方法についてはまた別の記事で書きたいと思う。

 

 

どのくらいの量をそなえればいい?


災害時に最低限備えるべき水とは、飲料水であることは説明した。

ではその備蓄量はどれほどくらいあれば良いのか。

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ざっくりいうと、人間が一日に必要とする水分量は2Lである。
これは食事から摂取する分も含んでいる。


そして、被災地に救援が来るまでの期間が3日であると言われていることから、3日分の備えがあれば良いことになる。


さらにそれに家族の人数をかけると、必要な備蓄量を導き出すことができる。
我が家の場合は3人だ。


2L×3日×3人=18L


18Lが必要な備蓄量であることがわかった。
つまり僕は、2Lのペットボトル9本分を備えれば良いということだ。


これを多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれだと思うが、家族の総量を計算すると、多く感じる人が大半ではないだろうか。


こういった備えは、なんとなくこれくらいで良いだろうになりがちで、いざという時に不足するのは困るので、客観的な計算式で必要量を求めておくことは大切だと思う。

 

 

 

できるだけ安く買いたい


必要な水の量は分かった。

次はその水をどこで買うかだ。

 

本記事の趣旨は、お金をかけずに災害に備える方法であるため、水はできるだけ安く買いたい。


僕が向かったのは、安売りでは信頼感のある業務スーパーだ。


といってもこれは僕の場合であって、別にドン・キホーテであろうが、近所のスーパーであろうが特に問題はない。

安い、買いやすいところで購入していただきたい。


あえて業務スーパーを例にしたのは、水がどれくらい安く購入できるか、具体的な価格で書きたかったからだ。

 

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これがその時のレシートだ。(不要な部分は塗りつぶしてある)
税込みで349円、2Lのペットボトル一本が58円ほどである。

 

さすがにこれを買えないという人はいないだろう。
僕はこれを1箱購入し、備蓄用とすることにした。

 

さて、僕が購入したのは水12L分ということになる。
これでは、備蓄必要量の18Lには足りていない。


ということで、残りは麦茶のペットボトルを備えることにした。
これで合計24L、必要量に対して若干の余裕ができた。

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麦茶は後日ドラッグストアで購入したが、6本で900円ほどだった。
安いものでは1本100円くらいからあったので、低価格なものを探せばもっと安く購入できるかと思う。

 

 

 

運用方法


さて、飲料水の備蓄はできた。


麦茶は物置にしている部屋に置いた。

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水はとりあえず、ビニールのゴミ袋に包んでベランダに置くことにした。

 

これからの秋から冬にかけての季節は、これで大丈夫だろう。
段ボールに入ったままなので、雨風にさらされる心配もない。


だが夏場はベランダもかなりの高温になるため、ペットボトルの水とはいえ心配だ。
置き場所を室内に変える必要があるだろう。

 

水と麦茶の置き場所を別々にしたのには理由がある。
災害時にどちらかが使えない状況になっても、もう一方が使える可能性を考えてのことだ。


リスク分散というわけだが、これは家庭では無理をしてまでやるほどのことではない気もしている。


災害時どんな状況になるかはなってみないとわからない部分が多い。
逆に明らかに予測できることがあるなら備えるべきだ。


例えば荷物の多い部屋には置かないなどは、必要な対策だろう。

 

 

さて、備蓄した水と麦茶の運用方法だが、両方とも消費期限はおよそ1年である。


我が家では普段ペットボトルの水を使う習慣は無い。コーヒーやお茶も水道水を沸かして飲んでいる。


そのため、期限が残り一か月に迫った時点で新規に水のペットボトル12L分を購入し、古い備蓄水は飲料水や料理の水として消費することにした。


これならば無駄にはならないし、一年に一回更新することで防災意識も高まるだろう。

 


麦茶については、ランニングストックと考えている。


我が家では基本麦茶もパックで沸かしているが、疲れた時など手を抜きたいこともある。

その時はペットボトルの麦茶を取り出し、残り3本になったら僕が購入して補充するというわけだ。


これならば消費期限を気にする必要はあまりない。


また、手抜きしていいよという提案は妻を喜ばせ、この運用方法の導入についての提案もスムーズに通った。


既婚者の方は何かを始めようとするときに配偶者の反対にあうことが多くあると思うが、相手のメリットを強調することで、こちらの提案が通りやすくなるのではないだろうか。

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麦茶については、いざとなれば水と同じ使い方もできると考えている。
例えばご飯を炊いたり料理に使うことは何ら支障ないだろう。

試したわけではないが。


ノンカフェインなので、過度な利尿作用が無いことも良いと思っている。

 

 

 

その他の選択

 

スーパーやディスカウントストアでは非常に安く飲料水の購入ができるが、持ち運びの問題がある。


地方在住の方であれば自動車で運べばいいが、都市部に暮らす方は自家用車を所有していない場合もあるかと思う。


また高層階に住んでいるとか、女性や高齢で10㎏以上の水を持ち運ぶのはつらいという事情もあるだろう。


その場合は、ネット通販を利用するというのも方法の一つであろう。

 


【Amazon.co.jp 限定】 キリン アルカリイオンの水 PET (2L×9本)

ネット通販での価格はさすがにスーパーの価格よりも割高だが、部屋まで届けてくれると考えれば割安に感じる場合もあるだろう。

 

 

ネット通販であれば、長期保存水を手に入れることもできる。


長期保存水とは5~10年の保存が可能な、主に災害用の備蓄を目的とした水のことだ。
実のところ、これらのコスパは良い。


【10年保存水】ミネラルウォーター「カムイワッカ麗水 2L×6本セット」


あくまで現状の価格ではあるが、10年保存水で2L×6本のセットが3,240円というものもある。
つまり1本あたり550円ほどである。


これは僕が業務スーパーで毎年水を買い替えた場合に10年間でかかるコストを下回る。(1本あたり58円)


導入コストこそかかるものの、適切な管理さえできれば更新の手間が10年間なく、これはかなり有効な手段であると言えよう。


ただ、僕はこの長期保存水のことは知っていたが、あえて消費期限1年の水を備蓄している。


その理由は、以下のものだ。


・10年もの長期保存が可能なため、買った時点で安心し存在を忘れそう
・10年間では低コストだが、導入には多少のコストがかかる
・実際飲んだことのある長期保存水が美味しくなかった

 

繰り返しになるが、この記事はお金をかけない備蓄が趣旨なので、やはり導入のコストは低い方が良い。

 

少なくとも僕は3,000円を越える額をすぐに使わないものに出すことを躊躇してしまう人間だ。

だが、ワンコイン程度なら出すことはできる。
この辺りはそれぞれの懐事情によるだろう。

 

長期保存水の味についてだが、僕の飲んだものについては蒸留水のような、味もそっけもないものだった。

だが、別に色々な長期保存水のテイスティングをしたわけではないので、すべてそうなのかはわからない。


それに美味しくないといってもまずいのとは違うし、非常時になら全く問題なく飲料水にすることができる程度のものだ。
なので、参考程度の意見として受け取って貰いたい。

 


飲料水を備蓄することは自分と家族を守るだけでなく、救援物資に過度に頼らず、本当に必要な人に物資が届くという効果もある。


多くの人が自助のための備蓄をすることによって、社会全体の備蓄量を増やすことができる。


たとえ貧しい暮らしであろうと、できることから始めたい僕である。