暮らしっ苦ブログ

僕の暮らしは苦しいけど、今日も生きている。そんな僕の生存策と記録。

愛知県一宮市での物件探し 完結編

前回までのあらすじ

愛知県一宮市移住のために物件を巡る僕と妻。
だが家賃をケチりすぎた僕は、難あり物件ばかりをリストアップしていた。


移住計画はこのまま暗礁に乗り上げてしまうのか?

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ある発見

僕たちは慣れぬ土地を午前中一杯駆け回り、疲労していた。

 

太公望レジデンスを確認したあたりで、僕は昼の休憩を入れようと考えていた。
真夏の太陽は僕の体力と気力を容赦なく奪っていく。

 

妻も空振り続きの物件巡りに付き合わされて、さぞ疲れていることだろう。
そろそろ休憩にしようか、そう声をかけようとした時、逆に妻の方が僕に言った。

 

「ねえ、あのマンションは空き室ないのかな?」

 

そういって妻が指さした先、太公望レジデンスと道路を挟んだ向かいには、三階建ての低層マンションがあった。

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※画像はイメージです

 

新しくはないが、外壁が比較的最近塗りなおされたらしい小ざっぱりした建物だ。
外から見た感じ、いくつか空き室がありそうにも見える。

 

良いかもしれない。

この物件探しで初めて期待と予感を感じた僕たちは、そのマンションに近づいた。

 

 

 ドミールシゲオ(仮)

そのマンションはドミールシゲオ(仮)という名だった。

 

外から見た感じファミリー物件で、僕たちの希望に合致しているように思える。
白い外壁が夏の太陽を反射して、さわやかに輝いている様だ。

 

すぐ裏手に広めの公園があり、子供を遊ばせるのにもちょうど良さそうだ。

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※画像はイメージです


このような公園が住宅地にあることは相模原ではありえなかったので、胸が躍った。

 

今思えばこの時感じた素晴らしさは僕の心象が大きいのだが、ここまで期待はずれの物件探しが続いていた中で、立地も外見も気に入る建物が初めて見つかったのだ。
僕は興奮したし、妻もそうだったと思う。

 

こうなったら内見もしてみたい。
気がはやる。

 

だが、ひとつ不思議なことがある。
最終的に候補に挙げる物件は格安に偏ってしまったとはいえ、僕は一宮の物件情報はかなり丹念に調べたのだ。
家賃の高い安いに関わらずリストアップしていた時もある。

 

だが、ドミールシゲオに見覚えは無かった。
一宮駅からは徒歩15分ほどの立地なのに、何故?

 

もしかしたらネットに情報を出していない物件なのだろうか。
僕はスマホでドミールシゲオを検索してみた。

 

すると、出た。

ちゃんとドミールシゲオの情報が掲載されていたのだ。

 

家賃は6万円ほどで、60㎡以上の3LDK。
何よりLDKが広く、まさに僕の希望通り。
ちょっとだけ理想の家賃より高かったが、このくらいなら余程低賃金の仕事に就かない限りは払えるだろう。

 

これはもう、内見するしかない。
そう考えながらドミールシゲオの情報をチェックしていた僕は、この物件をネットで見つけられなかった理由に気づいた。

 

最寄り駅が(尾張)一宮駅ではなく、一駅先の名鉄の駅に設定されていたのだ。

 

Oh…これは。

わりとよくある見落としじゃないか。


近場の転居ではありえないミスだろうが、勝手知らぬ土地では珍しくはない見落としだろう。

僕は名鉄の駅なんて良く知らないからね。
テヘペロ。


というわけで、妻のファインプレーにより無事希望に近い物件を見つけることができ、内見でも気に入った僕たちは、無事ドミールシゲオに入居したのだった。

 

めでたしめでたし。

 


ちなみに不動産屋に内見を頼む際に近い条件の物件も紹介してもらったが、やはりドミールシゲオが最高だった。
やはり物件は自分の足で探すべし、そういうことかもしれない。

 

三年目の今も大変気に入って、親子三人暮らしている。
同じフロアーの住人さん達も親切で、ありがたいことである。

 


一宮への移住を考えて物件を探す方へ

ひょっとしたら、一宮市への移住を考えてここへたどり着いた方もおられるかもしれない。
僕が一宮で物件探しをして気が付いたことをここに記しておくので、良かったら参考にしてもらいたい。

 

家賃は低く設定しすぎないようにしよう


一宮は名古屋市内と比べると家賃は安い。東京近郊と比較するとうんと安い。

だが、安い物件には理由がある。

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具体的には一宮には古い建物が多く、広さや立地のわりに安い理由は大体それだ。

もちろん古くても構わないのなら、それらも候補になる。


ただ、古い物件はほんとマジに古いので、しっかりと下見をすることを推奨する。

一宮には新しい物件もたくさんあるし、しっかりしたマンションもあるので、幅広く選んで検討して欲しい。

 

東京近郊と違い2年ごとの更新料も不要なことがほとんどなので、余計な出費がないのが嬉しい。

 


移住者は基本一宮総合駅の徒歩圏で住まいを探そう

一宮市は広い。
2005年に尾西市と木曽川町を合併したらしく、地域によってかなり違う雰囲気を持っている。

 

そんな一宮市にあえて移住してくるなら、僕は一宮市の中心地である一宮総合駅の徒歩圏に住むべきだと思う。

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一宮総合駅にはJRと名鉄の二社が乗り入れており、JRの駅名は尾張一宮、名鉄は名鉄一宮である。
この二駅は隣接しており、乗り換えは至極便利。


名古屋、岐阜両方面とも平行して走る路線があり、どちらかの電車がトラブルで走っていなかったとしても通勤通学の代替手段があるのは大きな利点だ。
僕自身何度もその恩恵を受けている。

 

名古屋まではJRで10分少々で出られるし、名鉄線では中部国際空港まで1時間程で着くことができる。
日本のどこへ行くにも、非常に便利な立地にあるわけだ。

 

お金のことを気にしなければ、東京の郊外から都心に出るより、一宮から電車と新幹線で都心に向かう方が時間的には早いかもしれない。
そんな便利な駅の徒歩圏に住むということが一宮では難しいことではない。

 

一宮市内には19もの鉄道の駅があるそうだが、この恩恵を受けられるのは残念ながら一宮総合駅のみである。
他の駅は普通列車のみの停車駅がほとんどで、15分~20分に一本の間隔での運行となるため、乗り換えも考えると日本中どこへも早く行けるという交通のメリットは失われてしまう。


一宮総合駅近くには市役所や市行政の施設も集中しているため、移住者には大変便利でこの地域以外を薦める理由が見つからない。

 

更には名神高速、東海北陸自動車道、名古屋高速の各高速道路の入り口も中心地に近い。
車で出かけるにもこの上なく便利である。

中心地なので車で一宮市のどこへ行くのも楽で、郊外の自然も気軽に楽しむことができる。


逆に言うと、一宮市の中心地に魅力を感じないのであれば、あなたにとっての移住先は他にもっといいところがあるのかもしれない。

 

名古屋以西にこだわらなければ、子育て支援の充実した長久手市や春日井市もあるし、そちらも検討してみてはどうだろうか。


自家用車はできれば欲しい

中心地に機能が集中しているとはいえ、やはり地方都市。
大型店舗などはやや中心地を外れたところにあり、商業施設や飲食店なども点在しているため、全て活用しようとすればやはり自家用車は欲しい。

幸い駐車場代は安く、東京近郊の半額くらいなので(僕の場合は月4000円)維持は楽である。

 

だが今どきはネット通販で何でも買えるし、前述の通り名古屋駅までも近い。
一宮中心地に住むなら、自家用車無しの生活も不可能ではない。

 

自家用車を持たない場合は、自転車を購入しよう。

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一宮市は濃尾平野に位置し、恐ろしく平坦な土地である。
坂というものを全く見ない。

 

自転車の移動にストレスが無く、僕自身も電動自転車を手放して、普通の自転車(チャイルドシート付)に乗り換えたほどだ。

一宮総合駅は駐輪場も充実しているので、お出かけ時に安心して自転車で行くことができて最高だ。


ただ、自転車では一宮市郊外への移動の不便はあるので、特に子供のいる家庭だと自家用車無しというのは厳しいと思う。


とはいえ、全国どこに住んでも子供がいれば自家用車は欲しいものだから、一宮が特別ということはないだろう。

 

 

以上簡単に思いつくことを書き出してみた。

一宮市の良いところ、悪いところはまた別の記事でも書いてみたいと思っているが、何かの参考になれば幸いだ。